Text by 中野誠志
<理想の水中写真のイメージを作る>
プレビューを活用する重要性については別項でも解説しましたが、理想の水中写真のイメージが無ければ、現在の写真をどのように改善していけば良いかわからないに違いありません。
そのため、水中写真の練習をしながら、理想の水中写真をたくさん見て勉強するようにすると、効率よく上達していくことができるということになります。
そこで、ここでは理想の水中写真とはどのようなものかについて検討します。
どのようなものが理想の水中写真なのでしょうか?
私が考えるに、
・水中の生物本来の色が、ストロボなどで鮮やかに再現されている
・写真に奥行きがある
・写真の中を泳いで向こうへ行きたくなるような作品
・写真の完成度を損なう、不要なものが1つも写っていない(超重要)
・浮遊物のハレーションが無いか少なく、目立たない
・ピントや被写界深度が適切である
・メインの被写体が浮き立つように撮影角度や絞りが適切である
・白飛び・黒つぶれが無いか、少ない
・自然を再現している
・生物が活き活きとして写っている
・ダイバーが写っている
・魚が写っている
・作品となっており、鑑賞する余韻がある
これらの理想の水中写真の前提条件を元に、プレビューでの画像再生を活用し、現場のフィールドでどんどん写真を修正して撮影してみて下さい。
Text by 中野誠志
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